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近年人口が減る一方だった佐久島ですが、この数年で新しい動きが見られるようになりました。若い世代を中心とするUターンと、これまでになかったIターンです。2005年1月27日、最近この島に移住した人たちが弁天サロンに集合。佐久島暮らしについて語り合いました。
参加者プロフィール(移住年度順)
   
野田真三さん、京子さん
1997年9月、京都の山奥から離島・佐久島へ、もっと自由でのびやかな生活を求
めて、ご夫婦で移住。
  筒井伸武さん(志津子さん)
40年余り大都市で生活し2002年7月、ご夫婦でUターン(お二人とも佐久島出身)。今回は伸武さんのみ参加。
  水谷政紀さん、ひろ子さん
2004年4月、三重県桑名市から家族5人で移住。それまで桑名で営業していた懐石料理店「満愛貴」を、島内にオープン。
  河合時宏さん、勝代さん
2003年9月、県内の豊川市から佐久島へ。以前はご夫婦で自営業をしていたが、今はお二人で仲睦まじく憧れの島暮らし。

佐久島暮らしのきっかけは?

筒井 私と妻はこの島の出身ですが、40年
   以上も離れていたので、Uターンよ
   りはIターンに近いかな。でもいつ
   かは必ず戻るつもりでいました。
河合 私たちは10年ぐらい前に遊びに来て
   以来、この島に憧れていたんです。
勝代 海が大好きなんですよ。自営業をし
   ていたんですけど、引退後は好きな
   土地で好きなことざんまいしたいと
   思ってました。
河合 でも移住の直接のきっかけは野田
   んご夫婦なんですよ。
野田 えっ。

河合 野田さんが出演したテレビ番組を見
   て、もうたまらなくなってね。
勝代 それですぐ船に乗りました。島の人
   に野田さんのことを聞いたんですけ
   ど、そのときは会えずじまい。
河合 次に来た時、初めて会えました。
野田 そうだったんですか。
水谷 私たちもテレビがきっかけです。た
   またまテレビでほんの一瞬、佐久島
   の情報を見かけたんです。自然の豊
   かな所を探してあちこちの山や海を
   見に行っていたんですが、決め手が
   なくて困っていた時でした。
ひろ子 私たちは桑名で懐石料理店をやっ
   ていましたが、手づくりや自然の素
   材にもっとこだわりたくて、場所を
   探していたんです。

  

水谷 テレビを見てすぐ役場に問い合わせ
   ました。初めて来た時、野田さんご
   夫婦とも会えましたね。
ひろ子 その後しばらくして土地の情報を
   得て、移住を決めました。
野田 私は京都の山奥で木工の仕事をして
   たけど、山奥とはいえ陸続きだと

   やっぱり忙しさから逃れられない。
   島なら自分のペースでやれる

   思って。
京子 一緒に島で暮らそう、というのがプ
   ロポーズの言葉です(笑)。いろんな
   島を探しましたよ。
筒井 何が決め手だったんですか?
野田 この島にはカーフェリーが来ないこ
   と。地図で見つけて実際に見に来て、
   すごく気に入りました。
水谷 私たちも屋久島や伊勢志摩にも行っ
   たけど、イメージが合わなかった。
   佐久島は雰囲気が明るいんです。
野田 そうそう!
京子 人が少なくてもあたたかい印象を受
   ける島ってあるんですよね。
河合 私たちもいろんな島へ遊びに行った
   けど、ここが一番だと思いました。
筒井 そういうことは、故郷に帰ることし
   か考えていなかった私にはわからな
   いことだから、ちょっと驚きです。


現在の生活は?

河合 ぶらぶらしてます(笑)。好きな釣り
   ざんまい。まさに悠々自適です。
勝代 私はモノを作ることが好きなので、
   島の材料で押し花やつる籠を作った
   りして楽しんでます。ちぎり絵とか
   パッチワークとか、やりたいことが
   まだまだいっぱい。もちろん、主人
   と一緒に釣りにも行きますよ。
河合 特に何もしてなくても、時間が過ぎ
   るのが早い。楽しいからかなあ。
野田 私は散歩を欠かさない。散歩をしな
   いとストレスがたまっちゃう(笑)。
筒井 この島には歩く楽しみがあるね。
水谷 ここへ来てから車は使ってません。
   ひたすら歩いてます。
ひろ子 私たちはお店で使う食材を手づく
   りしています。野菜もお米も。
勝代 米づくりってたいへんでしょう。
水谷 荒れた田を耕すところからスタート
   しました。たいへんなのは雀の攻撃
   かな(笑)。本土の比じゃない。
ひろ子 生活排水の流れ込まない場所で作
   っているので、すごく良質でいいお
   米になりますよ。
  京子 野菜は島で売ってないから、もらう
   か作るか、どちらかですね。
筒井 私たち夫婦は野菜も作ってますが、
   漁業も少しばかり。
河合 出荷もされてるんですか?
筒井 いやあ、趣味みたいなもんです。漁
   協には入ってますけどね。趣味と実
   益を兼ねて。
野田 私は本業の木工をマイペースでやっ
   てますけど、春はアサリ漁に精を出
   してます(笑)。
京子 私も一緒にアサリ漁。ふだんは好き
   な絵を描いています。
筒井 私は両親の家を直して住んでいるけ
   ど、みなさんは?
河合 最初は家を借りて仮住まい。家づく
   りから島暮らしを始めました。
野田 私たちは民宿に泊まって借家探し。
   いい物件が見つかったけど、手直し
   に半年かかりました。
京子 京都から通って修理したんです。
水谷 私たちの家づくりは野田さんにお願
   いしました。古い民家の廃材などを
   利用して、素敵な作品になりました
   よ。私たちはお手伝いしただけ(笑)。

以前の生活とどこが違う?

筒井 ひんぱんに帰省していたとはいえ、
   ずっと都市で暮らしてましたから、
   ゆったり度が全然違いますね。
  
好きなことをしてのんびり暮らせ
   るっていいですねえ。
河合 全く同感です。
勝代 仕事をしていた時は、趣味に対して
   も必死だったみたい。今のほうが何
   かにつけのんびりしてますね。
野田 そりゃもう、のびのびですよ。
ひろ子 自然のもの、手づくりのもので暮
   らすのが私たちのライフスタイルだ
   から、すごく充実してます。
水谷 町で暮らしていると、何もかも人間
   中心の考え方になりますよね。でも
   ここでは自然に学ぶところがすごく
   多い。ネコ1匹にも学びます(笑)。
ひろ子 ここではお金を使わないよね。
  野田 使う場所がない(笑)。
京子 お金がなくても大丈夫。
水谷 自給自足ってけっこう忙しくて、お
   金を使う暇もあんまりないし。
筒井 のんびりしてるけど、意外に忙しい。
   時間が早く過ぎるわけだ。
河合 島の外へはよく出ますか?
京子 ほんのたまにはね。
野田 出かける時は渡船に自転車を積んで
   いくんだけど、その運搬料がちょっ
   とイタいかな(笑)。
水谷 私はあえて出たいとは思いませんね。
   出ると何だかあわただしくて。
勝代 私は以前の仕事の整理が残っている
   ので、まだ行ったり来たりです。早
   くのんびりしたい。

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