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歴史・伝統
島民展


佐久島には、長い年月にわたって語り継がれてきた数々の昔話 や伝説があります。当時の人々の暮らしぶりや切実な感情が表 現されていて、祖先の心が生き生きと今に伝わり、温かく豊かな 気持ちにさせてくれます。現在の子どもたちにこの素朴な心を 受け継いでもらいたいという願いを込めて、「島に残る民話展」 を企画しました。ここでその一部をご紹介しましょう。 

●とき/平成12年3月18日(土)~4月23日(日) ※月曜休館
●ところ/弁天サロン(屋根裏の間)
●料金/無料
●問合せ/弁天サロン TEL 0563-78-2001

昔、島のはずれの筒島に、渋谷九郎という甲 州武田の家臣が戦に敗れて落ちのびてきた。救いを求めて弁天様を拝み続けるうち、だ んだんとその美しさに心を奪われるようになり、弁天様を独り占めするため、きらきら 輝く目をえぐり取ろうとした。そのとき弁天様の右目から血がほとばしり、九郎は急に胸が苦しくなって苦しみぬいたという。 今でも弁天様の右目には、血の涙を流したあとが残されているそうな。
※写真は「佐久島の弁天さま」の切り絵
(写真提供:佐久島小中学校)


江戸時代の末、大日山に天狗が現われて、災 いをもたらした。八劔神社の長太夫は神官 の装束をまとい、笏をたずさえて毎夜山に 出かけ、天狗を鎮める儀式を行った。天狗 は反撃のため夜中に奇襲をかけ、無防備な 状態の長太夫を八つ裂きにしてしまった。 八劔神社には今も邪悪を避ける秘法が伝わ り、八日講まつりとして残されている。 その昔、畑の一角に狸の化け物が住む「あが た」という場所があった。ある夜、里帰り途 中の娘を化け物が襲い、娘になりすまして 里に帰ったが、娘にしっぽがあるのを見て 正体に気付いた母親は、すぐに父親や娘の だんな様に知らせた。男たちはあがたにと んでいき、娘を救出して化け物をこらしめ、 森の奥深くに閉じ込めたという。

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