島民展
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▲展示会風景
【期間】 |
平成11年(1999年)5月1日~6月30日 |
【内容】
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ライブラリーと屋根裏の間の2スペースで展示
●漁具・民具の展示
・昭和初期~近年まで使用された網やイカカゴ
・その他の漁具(ビク、どうまん、タモ、ガラガラなど)
・桑篭などの農具や織り機などの民具
●佐久島の千石船と定期船の歴史年表
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エピソード1 へえ、なるほど…島のお年寄りの話に納得
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かつての佐久島の漁業の姿を再現することで、島の自然が豊かであったことや、物資が少ない中でいかに島民が工夫をして様々な漁法を考えたかを次世代に伝えたい…それが今回の展示の意図でした。そこで島民の皆さんから古い道具を持ち寄ってもらうとともに、島のお年寄りたちから聞き取りを行いました。今は使われていない漁具への愛着や、昔の千石船・定期船の話など、面白いお話をたくさん聞くことができて、分科会メンバーも大いに感激。今回一部しか紹介できなかった内容については、今後の島民展で取り上げていきたいと思います。
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▲島民の皆さんから続々と寄せられる古い漁具 |
エピソード2 イカカゴ漁の思い出&イカカゴ復元
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イカカゴ漁は30年ほど前まで佐久島で盛んに行われていた漁法ですが、現在では全く見ることができません。そこで、かつてその名人といわれた加藤忠之さん(通称・忠さん、70歳、漁師)にイカカゴを復元していただくことになりました。イカカゴとは、文字通りイカを獲るために仕掛けた篭のこと。海草に見立てたツツジの葉を篭の中に入れ、産卵場所を作ってイカをおびき寄せるのですが、なぜかツツジ以外の葉ではだめだったとか。1つの篭で20パイものイカが獲れたのですが、イカカゴの中にタコが入ると、イカが獲れなくなってしまうのだそうです。タコがイカを食べるのか、イカがタコを恐れて近寄らないのか…そんな楽しいやら悲しいやらの思い出話をしてくれた忠さんからは、50年以上も島で漁師を続けている誇りと自信が伝わってきました。
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▲漁具を前に、昔の漁法などについてお年寄りから話を聞く
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