島民展
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歴史の流れとともに緩やかに変遷してきた佐久島の農業は、戦争の勃発で激変。戦中戦後の食料難をくぐりぬけた後、新たな作物需要の伸びと農業技術の進歩を経て大きく発展したものの、昭和50年以降は過疎化のため休耕農地が急増し、出荷量も激減しました。昔の農具や農業手法などを展示することで、島の農業の歴史と人々の営みを顧みることができればという思いから、この企画が生まれました。 |
【期間】 |
平成11年9月1日~30日 |
【内容】 |
●佐久島の農業の歴史、農業技術・手法、主要農産物の紹介(写真展示)
●昔の農具や民具の展示 |
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▲展示会風景 |
▲展示には稲穂を使うなど、
演出に凝りました |
かつての主な農産物 |
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▲戦後、島の農業を支えたミカン栽培 |
▲昭和42年に復活したものの、高齢化などから平成に入って消滅した養蚕 |
▲タバコも主要な作物の一つでした |
エピソード ミカンと豚とスイカの意外な関係 |
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佐久島ではかつて有畜農業(畜産と米作の兼業)も行われ、ミカン栽培の肥料に豚の糞が用いられました。その肥えた土でミカンが育つまでの間、スイカを生産し、それをリヤカーに乗せて日間賀島や一色町を売り歩き、たったひと夏でミカン園の土地代金を支払ってしまった人もいたそうです。 |
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